厚木市の実績に基づき、公共施設を映画館として有効活用し、地域における多世代交流拠点として再生します。

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青山 大蔵

株式会社シーズオブウィッシュ代表取締役

現在値 0.000092BTC
時価総額 0.460000BTC
発行VA数 5000VA
ご支援いただいた資金は、地域課題の解決を目的とした映画上映会の運営費用(主に映画上映費用)に活用いたします。

例えば、50,000円で100人の映画館で映画を観たことがない子供たちに映画を観せてあげることができます。新しい希望を持たせてあげることができます。

映画館を失った街に、再び映画の灯をともす。それが私のライフワークです。


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■プロフィール
1968年大阪府生まれ。金沢工業大学大学院工学研究科修士課程ビジネスアーキテクト専攻修了。DIRECTV JAPAN、産業能率大学総合研究所等を経て、2015年、公共施設の戦略的有効活用による「地域共生型映画館」を運営し地域コミュニティ再生に取り組む株式会社シーズオブウィッシュを起業。「映画のソーシャル・ユース」を提唱し、映画を単なるエンタテインメントではなく、地域課題解決の手段として活用する手法を確立、高齢者介護、子どもの貧困の連鎖、さらには引きこもりの若者の社会復帰における地域市民の理解促進を主なテーマとして活動している。

■研究論文
(1)「ミニシアター興行再生におけるソーシャル・プロジェクトの可能性 渋谷、厚木における実証研究」(金沢工業大学大学院修士論文、2014年)

(2)「社会的付加価値を創出する映画館 〜厚木市における映画館再生とシニア・コミュニティ・リーダーとの協働〜」(三菱UFJリサーチ&コンサルティング『季刊 政策・経営研究』2016年)

http://www.murc.jp/thinktank/rc/quarterly/quarterly_detail/201604_72


(3)「ソーシャル・ベンチャーにおける女性リーダー醸成プロセスに関する研究」(昭和女子大学、2018年)*共同研究者:倉持淳美

■テレビ出演
(1)NHK おはよう日本「“まちの映画館”再生 カギは“高齢者”」2017年7月14日

(2)NHK WORLD NEWS 2017年8月30日

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/newsroomtokyo/features/2017829a.html

(3)TOKYO MXテレビ モーニングCROSS「街の映画館 復活のカギは高齢者」 2017年9月13日

https://www.youtube.com/watch?v=duZhkJG2wK0

■雑誌
(1)おはよう21 2017年7月号 中央法規出版 「鎌田實の△な介護のすすめ」鎌田實先生との対談

(2)介護ビジョン 2017年9月号 日本医療企画 「新・介護時代への挑戦 〜明日の日本を変える者たち〜」

(3)月刊 厚生労働 2017年11月号 日本医療企画 「映画館を再生して高齢者の居場所を創出」

(4)エキシューマー Vol.35 2017年12月 JR東日本企画 駅消費センター 「多様性について考える」(P11,12)

http://www.jeki.co.jp/ekishoken/upload/docs/EKISUMER_vol_35.pdf

■講演
(1)「ソーシャル・ビジネスとしてのミニシアターvsシネコン」主催:エンターテイメント・ロイヤーズ・ネットワーク (青山学院大学 2016年7月19日)

(2)「地域に安心できる“居場所”をつくる 〜子どもも高齢者もその人らしくいられる場を〜」主催:特定非営利活動法人Soar (SHIBAURA HOUSE 2017年7月12日)

(3)「地域コミュニティの創造とアート・映画による介護施設の活性化」主催:高齢者住宅新聞社 (東京流通センター 2017年12月6日)

(4)「映画の社会貢献」(早稲田大学WBS研究センター ソーシャル・アントレプレナー研究所 2018年2月5日)
 
(5)「人生100年時代の生き方、働き方」(嘉悦大学 2018年3月4日)

【お問い合わせ先】
株式会社シーズオブウィッシュ
世田谷拠点(セタガヤ・コモンシネマ・プロジェクト)
〒158-0091 東京都世田谷区中町2-21-12 なかまちNPOセンター311号室
📞 070-1548-0218
✉️ info@atsugieiga.com
担当:倉持淳美(代表秘書)
青山 大蔵

或る映画館主の語りごと③

「映画の評価を決めるのは試写室の映画評論家ではなく、映画館のお客様です」

当館では上映ラインアップをお客様からのリクエストを考慮して決めています。そのため内外のメジャー作品から単館系のアート作品、社会課題を扱ったドキュメンタリー作品、さらには地元の学生が撮った作品まで、非常に多岐に渡ります。このような番組編成を実現するには、非常に手間がかかるものです。しかし、私は映画会社の「押し付け」ではなく、お客様が観たいと思う映画の上映にこだわります。それはこの映画館が単なる娯楽施設ではなく、地域の福祉施設であるという理念を大切にするからです。なので、都内ではほぼ上映されない「社会映画」が厚木では満席になる現象も珍しくありません。

シーズオブウィッシュという会社の素晴らしいところは、日々の映画興行という仕事の中で、当たり前のように地域貢献に取り組めること。「仕事もしないで社会貢献なんて、いい気なもんだ」と社内で陰口を叩かれることもありません。CSRなんて言葉も当社には不要。それが仕事なのです。

青山 大蔵

地域共生型映画館の日常風景(13)

末期癌で自宅療養中のお客様から私の携帯電話に連絡を頂きました。

「今日は体調がいいから、家内と一緒に映画館に行くよ。青山くんはいる?」

その時、私は横浜にいましたが、今、厚木に向かってます!、とお答えして、急いで映画館を目指しました。

私が映画館に着いた頃には、そのお客様がご覧になられる作品の上映が始まっていました。スタッフに確認すると、ご夫婦で中に入っていらっしゃると聞いて安心しました。

終映時刻が近づき、私は絶対に泣かないように、必死で笑顔を作ってロビーでお待ちしていました。お会いしたら、顔色も良く、お元気そうに見えました。映画館に来て、私と会えたことをとても喜んでくださいました。

「青山くん、お世話になったね。いい映画館をありがとう、ありがとう…」
私はお客様の目を見ることができず、無心で来週のおすすめ作品について話していました。

すると奥様が「あっちには、こんな素敵な映画館はないよ」と仰いました。

「さすがに、青山くんにあっちにこんな映画館作ってくれ、とは言えないよ」と笑われました。

奥様の目から涙が流れたのを見て、私は泣きました。

エレベーターの扉が閉まる時、お客様は私に深々とお辞儀をされました。人生の大先輩はそのままお顔を上げられることはありませんでした。

この日から6日後に、そのお客様は旅立たれました。
最後に当館で奥様と至福の時間を過ごされたこと、私は誇りに思います。

青山 大蔵

或る映画館主の語りごと②

「経験もないのに、どうやって映画館を立ち上げられたのですか?」

初めて会う人には必ず聞かれることですが、実はよく覚えていないのです。FBに記録を残しておいて良かったと心から思います。オープンしてからの日々が壮絶すぎて、立ち上げるまでのプロセスで何がどう辛かったのか、苦しかったのか、そのあたりが記憶から押し出されたみたいです…(苦笑)

私は根っからの「立ち上げ屋」で、0→1を生み出すことにやりがいを見出して、それが私に与えられた特別の能力のように思っていました。なので1→2にすることには興味はありませんでした。

今は違います。

会社を作ったらおしまい、 なんてことはありえません。寧ろ作ること自体は簡単なことで、これを維持し、成長させることは途方もないこと。たまに呆然とします…。

最初の質問に対する答えは、周りの人たちの熱意を自分のエネルギーに変えて、自分が抱くビジョンを信じ抜く。そして自分がこの夢のようなストーリーの「主人公」であると強く意識する。周囲に気を遣い過ぎて「脇役でもいい」と思った瞬間に、そのストーリーは破綻する。これは間違いないことです。細かいプロセスは自分で経験して身につけるしかありません。

青山 大蔵

或る映画館主の語りごと①

「人生に必要なのは、勇気と想像力と、少しのお金」

チャップリンの名言が心にしみます。勇気も想像力も人並み以上の自信はありますが、お金には不自由していました(苦笑)。

我が家では子供最優先の経済政策を取っていたため、自身への投資まで回らなかったところ、7年前に妻の英断で私を大学院に行かせてくれた結果、そこで貴重な人脈を得て、チャンスにめぐりあいました。

「映画館による地域コミュニティの活性化」が私のライフ・プロジェクトですが、これを発展させていくには、勇気と想像力だけではダメで、お金が必要。そのため毎日休みなく働いています。そこで得たお金を投資していく訳ですから、大切なのは「何をするためにお金を使うか」ではなく、「具体的にどういう対価(成果)を得るためにお金を使うか」と考えるようになりました。うまく表現できないのですが、両者のアプローチには大きな違いがあると感じます。

大学院への進学時は、現在のイメージ(映画館を作る)を明確に持っていたわけではありませんが、一流の人脈を作るという成果のイメージは明確にありました。VALUで崇高な志を持ち、その実現に向け日々尽力していらっしゃる皆様との出会いと交流によって、私が理想とする地域共生型映画館の展開イメージが明確です。

引き続きよろしくお願いいたします!

青山 大蔵

地域共生型映画館の日常風景(12)

いつも車椅子のおばあちゃんと一緒にお越し頂いていたお客様が昨夜はお一人。わざわざ私を訪ねて頂き、おばあちゃんが亡くなられたことを聞きました...。

「映画が大好きだった母に、最後に楽しい思いをさせてあげることができました。本当にありがとうございました…」

おばあちゃんにはいつも座る指定席がありました。おばあちゃんが来るとスタッフがクッションと膝掛けを持って、その席で待っています。おばあちゃんは無表情で声も出さないけど、スクリーンから出てくる時はいつも笑っていました。

おばあちゃんの指定席に座ってスクリーンをみたら、こんな小さなスクリーンでちゃんと見えたかな、セリフはちゃんと聞こえたかな、と思いが巡ります。地域に根差し、人の温もりと優しさを分かち合える映画館にします。おばあちゃんとの約束です。

青山 大蔵

地域共生型映画館の日常風景(11)

当館を応援してくださる厚木の商店街のお店には「映画大使」のステッカーを貼って頂いています。このステッカーのお店では当館の上映スケジュールやチラシ、会員申込書に割引チケットを配布頂いています。強引に会員申込書を書かされることもあるので気をつけてください!(笑)

時には、お客様がお店に集まって、映画座談会が始まることもあります。ここに集まるお客様の中には、当館上映作品年間150本のうち、100本もご覧になっている方がいらっしゃいます。まさに映画大使!

コミュニティ・ビジネスで利益を出していくには、大上段に構えず、まずはその地域に溶け込んで、地縁のネットワークに乗せて頂くこと。そのためにはどんな労力も惜しまない。面倒も厭わない。そのうちに地域全体に販売網が出来上がります。

青山 大蔵

【感謝の言葉】

本日、無事先行抽選受付が終了し、予定通り50VAをお売りすることができました。ご購入をいただけた皆様、心より感謝申し上げます。

ご優待チケットをお手元にお届けするべく準備をいたしますので、大変恐縮ではございますが、もう少しだけお待ちください。「地域共生型映画館」の取り組みに共感をいただける全ての皆様に御礼申し上げます。

厚木では、実際に興行館としての劇場を運営しておりますが、東京都世田谷区、渋谷区では、公共施設、医療福祉施設をオルタナティブ・シアター(代替劇場)として有効活用し、区民との地域課題の共有を映画を媒介とした上映活動を行っています。世田谷区の上映活動テーマは「引きこもり」で、今年1年を通じて、行政及び関連NPOと連携して取り組んでまいります。こちらの活動についても、随時ご報告をさせていただきます。

引き続き何卒ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

青山大蔵

青山 大蔵

地域共生型映画館の日常風景⑩

日々、映画館の新しい価値を模索して挑み続けていると、そのことが共感されず、時にはお客様からの厳しいご批判にさらされることがあります。

「あなたの考えは従業員に正しく理解されているのか…」

この言葉を向けられる度に、私は自身の独り善がり、思い上がりを思い知らされることになります。これは私がシーズオブウィッシュという会社を率いている限り、ずっと向き合う課題だと思います。

「革命なんて容易いこと。継続していくことが本当に難しい。それがあなたにできるのか」

こんな言葉で私にエールを送っていただけるお客様がいること、心強く思います。

青山 大蔵

“Silver Screeners”

NHKの国際放送(NHK World)にて海外配信された当館のニュース映像をご紹介します。上海、パリの映画関係者からお問い合わせをいただきました。海外においても「地域共生型映画館」のニーズがあると考えています。

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/newsroomtokyo/features/2017829a.html

Silver screeners - NEWSROOM TOKYO - TV - NHK WORLD - English

Independent movies theaters are closing down in many parts of Japan. They can't compete with large multi-screen cinemas. One operator near Tokyo decided it was time to change that...

Silver screeners - NEWSROOM TOKYO - TV - NHK WORLD - English
青山 大蔵

地域共生型映画館の日常風景⑨

昨年の7月から子どもさんの看病のために休職していたスタッフが復職してくれました。子どもさんも快方に向かっているということ、映画館で働く仲間たちみんな喜んでいました。

「おかえりなさい!」
みんな彼女に笑顔で声をかけてくれました。その光景が私には嬉しかった…。

「ずっと待ってます」

休職してすぐ彼女に宛てた手紙の最後に、私はこの言葉を添えました。スタッフ全員の総意でした。彼女はこの手紙をバッグの中に入れて、子どもさんの病院に通ったそうです。

私は彼女の約9ヶ月のブランクを感じさせない快活なお仕事ぶりに敬意を表します。

本当におかえりなさい。

青山 大蔵

地域共生型映画館の日常風景⑧

前回の放課後シネマ(小学生向けの無料上映会)に参加してくれた子供たちの中に、とても寂しい瞳をした女の子がいました。その眼差しは疲れきった大人のように冷めていて、私のことを「優しいフリをしている人」と呼びました。子供に私の本質を見抜かれたのかもしれません。

「ねえ、社長さんなの?お金、いっぱい持ってるんでしょ?お小遣いちょうだい。家はどこ?豪邸?マンション、一戸建て?」

私は言葉に詰まりました。どういう言葉をこの8歳の女の子に返してあげればいいのか。

「社長だってお金がない人はいる。俺もそうだ。でも毎日幸せだよ」

私がそう答えたら、

「幸せって何?」

彼女の冷たい視線と乾いた表情に、私の中に緊張感が走りました。

「いい歳したおっさんが、ヌルいこと、言ってんじゃねぇよ」

彼女のそんな心の声が聞こえた気がしたのです。この子の時間を巻き戻してあげられることができたら、幸せの意味もすこしは分かるようになるのではないか…。そんな切ない願いがこみ上げてきます。私たちにできることはあるはず。ただ、この領域はあまりに過酷。この衝撃はおそらく忘れられません。

青山 大蔵

「街の映画館 復活のカギは“高齢者”」

当館の取り組みを取材いただいた時のニュース映像です(東京MXテレビ)。7分弱と少し長めですが、お時間のある時に是非ご覧ください。当館の特長である「地域との連携」や「お客様との距離の近さ」を感じていただけると思います。

ご興味をお持ちになられたら是非VALUをご購入ください。
1VAあたり1名様を当館にご招待いたします。
シネコンや一般的なミニシアターでは感じることができない「地域共生型映画館」の温かみを実際に体感していただけたら嬉しいです。

(厚木に遠い地域でお住まいの方、気が利かない優待で誠に申し訳ございません。。。他のことでお返しできることを考えます)


https://www.youtube.com/watch?v=duZhkJG2wK0

どうかよろしくお願いいたします。

青山大蔵

DEEPコレクション「街の映画館 復活のカギは“高齢者”」 アミューあつぎ映画.comシネマ(厚木市) [モーニングCROSS]

2017年9月13日(水) モーニングCROSS - DEEPコレクション 【出演】パトリック・ハーラン / 宮瀬茉祐子 【コメンテーター】新田哲史 / 田中ウルヴェ京 / 田上嘉一

YouTube
青山 大蔵

地域共生型映画館の日常風景⑦

先日、とても嬉しいことがありました。
いつも厳しいお叱りを頂くお客様から、この上ない感謝のお言葉を頂けたのです。

「主人が亡くなって、私はこの街でひとりぼっちになってしまった。寂しくて、あなたに八つ当たりをしていた。本当にごめんなさい。あんなに酷いことを言ったのに、この映画館は私の要望を聞いてくれた。番組表の文字が大きくなり、上映スケジュールも分かりやすくなった。みんな映画紹介スピーチも上手くなったわね。いっぱい練習したのね、本当にありがとう…」

また、このお客様は、映画は自分の対話相手だったと仰いました。いつも映画と対話をすることで、寂しさを紛らわしていた。映画館を出ると、また誰もいない家に帰るのが辛くて、最近は外に出られなくなってしまった…。それが、この映画館に来ると、自分を認識してくれて、いつも優しい言葉をかけてくれる。自分は決して寂しい存在ではないと思えるようになった。この映画館のおかげです、と涙を流しながら仰ってくれました。

「映画館が街から孤独をなくす」

私は仕事が手につかないくらい、心を揺さぶられました。私たちはこの難しい課題に挑む資格がある。

「この映画館があるから、私はこれからも笑って生きていける…本当にありがとう」

私たちへの最高の賛辞です。

青山 大蔵

地域共生型映画館の日常風景⑥

ソーシャル・ビジネスとしての映画館経営についてお話をさせて頂く機会が、急激に増えました。私たちの理念と具体的な取り組みに関心を持って頂くことは、とても喜ばしいことです。しかし現時点では成果も小さく、確立されたスキームではないし、偶然の幸運や、私のキャラクターに依存することもまだ残っていることは事実。よって再現性にも持続性にも乏しい、なんてコメントをよく言われます(苦笑)。

その通りです。だから私はシーズオブウィッシュを支える人材の育成に物凄く大きな課題を持っています。事業の方向性は正しい。その信念が前提です。

「へぇ、映画館で人材育成課題がトッププライオリティですか…他に考えることがあるんじゃないですか?、社長はユニークな人ですね(笑)」

と参加者の一人に言われました。もちろんその発言に悪気はないと思います。ただ、猛烈に苛立ちました(苦笑)。そこはグッと堪えて、

「私には優秀な人材の獲得と育成以外に課題は思いつきません。もし御社が戦略だとか、事業の方向性とかを課題と捉えているのなら、それは人材育成以前の問題ですよね。そういう意味では、私たちは一段高いステージに進んでいると考えます」

自らの奢りが出て、随分と生意気なことを言ってしまい、5時間以上経った今でも後悔しています…。でもスッキリしました(笑)

青山 大蔵

地域共生型映画館の日常風景⑤

私が映画館再生で一定のご評価を頂けるようになったのは、まず当館にお越し頂ける顧客像を安易に「映画好きな人たち」にしなかったことだと考えています。

映画好きな人たちだけの期待に応えることを優先すると、提供する側も映画好きなので、作品選びが先鋭化し、お客様が絞り込まれ、限りなくゼロに近づいていく。事実、当館でも先鋭化したコアな作品はそんなに当たりません(苦笑)。

だから私は顧客ターゲットは絞り込みではなく、拡張する方向性で考えました。地域に求められる映画館とはどういう姿をしているのか。それは例えば、高齢者の穏やかな居場所であり、NPOや市民団体にとっての活動発表の場であったりする。そういう社会的なニーズに、映画館を適応させていく。それが私の発想です。

映画館だから、映画好きをターゲットにする、ケーキ屋だから、ケーキ好きをターゲットにする、それは思考停止以外の何物でもないと考えました。地域に必要とされるケーキ屋さんとはどんな姿をしているのか…。美味しいのは当たり前。それを考えるといくらでもビジネスアイデアは出てきそうです(笑)。

青山 大蔵

地域共生型映画館の日常風景④

「普通のバイトだったら、飲み会で社員さんの愚痴を言い合うのに、ここは、みんな映画館のいいところを言い合うんです。みんなこの映画館が大好きで、少しでもよくしよう、という気持ちでいっぱいでした。それだけに卒業するのが本当に寂しいです。どうかいつまでも私たちが大好きな映画館でいてください…」

卒業生スタッフの言葉に胸が熱くなりました。いい大人が愛情を持って工夫をすれば、若い人たちにこんなに素敵な学びの機会を提供することができるのです。

うちの映画館で働くいいところ…
それは仕事を通して、自分のことを、仲間のことを誇れるようになること。

私はそう確信しています。